食は東南アジアにあり (ちくま文庫)

食は東南アジアにあり (ちくま文庫)

記念碑的な本

 1984年に弘文堂から出た単行本の文庫化。かなりの改訂がされている。 弘文堂版はアジアの料理を日本に紹介した記念碑的な作品として知られている。当時の日本では、アジア料理と言ったらインド料理か中華料理くらいしかなく、ナシゴレンやレモングラスなどは「何それ?」という状態だった。そこに詳細なレシピと美しい写真を備えた本書が登場した。アジアの料理が浸透するきっかけを作った本なのである。 前半は料理文化研究家の星野龍夫氏によるアジア料理論。単に食材や料理を紹介するだけではなく、民族性、習慣、文化にまで踏み入った刺激的な内容。ただ、日本語がお粗末で読みにくい。すっきりしない文章を書く人だ。 後半は森枝卓士氏による東南アジア料理のレシピ集。日本で手に入る食材を使いながら、本格的なアジア料理が作れるようになっている。 アジア料理本の普及した現在では存在意義を失いつつある一冊だが、貴重さは変わらないだろう。

≪ゃ荐篋

2006年09月26日 11時09分 / 本からの贈り物 milesta.blog72.fc2.com
『食は東南アジアにあり』 星野 龍夫、森枝 卓士
食は東南アジアにあり星野 龍夫、森枝 卓士 他 (1995/12)筑摩書房この商品の詳細を見る これはお得な本だ。 著者のお一人、森枝卓士さんはフォトジャーナリスト。文庫とは思えない枚数の写真が掲載されている。 ...