郊外へ (白水Uブックス―エッセイの小径)

郊外へ (白水Uブックス―エッセイの小径)

土地から断絶されたものたち

仕事で向かった場所には、画一的な建物が立て並んでいた。 すべてがコンクリートで覆われ、同じ温度、同じ匂いが立ち込めていた。 その日は、ひどく暑い日で、遠くには入道雲が見えた。 逃げ出すのでもなく、留まるのでもなく。 満たされているということが、これほどまでに自分を不必要だと思わせるものなのだろうか。 孤独を受け入れるには、若すぎる青年たちが、 彷徨うすべをなくして、彷徨う姿ほど痛々しいものはない。