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希望の構想―分権・社会保障・財政改革のトータルプラン

希望の構想―分権・社会保障・財政改革のトータルプラン

「地域通貨」「並行通貨」入りの続編をお願いしたい本です

驚くなかれ、これって2006年に出された本なのですね。 世界情勢に対するジャック・アタリの先見性に驚いたのに匹敵するくらいの衝撃を、地方分権・社会保障・財政方面で感じさせる本です。 特に、年金については、最低保障年金+所得比例年金が提言されていて、「新政権がお手本にしているテキストなんだ!」と思って、そういう眼で読まれる方も多いかもしれません。 けれど、神野教授という方は、もう何十年来地域の経済について各自治体からアドバイスを求められてきた高名な学者さんで、けして偏った政治的立場の先鋒を担ぐような方ではないようです。 残念ながら、経済の専門書なので、門外漢には詳しい理屈までは理解できませんでしたが、 1.「小さな政府」か「大きな政府」かという二者択一論は不毛。「借金塩漬け作戦」で臨め! 2.これからの地方政府の一番大事な仕事は、教育・子育て・医療・福祉の対人社会サービスの充実だ! 3.地方間の経済格差を調整する仕組みも必要!   (交付金との合わせ技として、借り入れ・借り換え保障の仕組みにも言及されている点に注目!) の3論点には、深く頷いてしまいました。 この本には「地域通貨」「並行通貨」といった言葉は登場しませんが、 十分手法として使える可能性のある話ではないかと感じました。 経済・財政の専門家の方々に是非ご一考をお願いしたく、書評を書かせていただきました。