FC2ブログ > おすすめ商品 > お友だちのほしかったルピナスさん (大型絵本)

お友だちのほしかったルピナスさん (大型絵本)

お友だちのほしかったルピナスさん (大型絵本)

静けさと寂しさをたたえた絵の中に吸い込まれる、不思議な気持ちになりました

 表紙の窓の向かって右手にいるルピナスさんに、隣にいる鳥のロベルトが、友だちを連れてきます。紙でできた四角い箱の形のパタコトン氏と、こうもり傘を持った卵形のミスタ・ハンプティ・ダンプティ。ロベルトに紹介されたふたりが、ルピナスさんと三人で散歩に出かけるところから、話が滑り出します。  静まり返って、ちっとばかしぞくぞくっとさせられる絵の色合い。そこに、独特な幻想味と風情をたたえているところが、この絵本の一番印象的なところ。見ていると、絵の中に吸い込まれる、そんな不思議な気持ちになりました。  頁をめくるごとに、絵の背景の色合いが変わっていくところ。パタコトン氏が取り出した紙が、話の状況に応じて様々に形を変えていくところ。万華鏡のように、くるり、くるりと切り替わっていく絵の変化には、昔ながらの人形劇に通じる面白味もありますね。  エンディングの見開き二頁の絵に宿る、しんとして満ち足りた静謐感も心に残ります。本を閉じた後に、瞼の裏に残像として広がる風景の余韻、て言ったらいいかなあ。しんみりとしてしまいました。  1939年、ドイツ生まれの作者ビネッテ・シュレーダーが30歳の時、1969年に発表した絵本。原題は、「LUPINCHEN」。

このアイテムを含む記事

2009年03月14日 13時24分 / 日常&読んだ本log tsuna11.blog70.fc2.com
「お友だちのほしかったルピナスさん」/ビネッテ・シュレーダー
お友だちのほしかったルピナスさん (大型絵本)(1976/12)ビネッテ・シュレーダー商品詳細を見るビネッテ・シュレーダーの絵本です。過去に読んだのは、「影の縫製機」(感想)と、「ラウラとふしぎなたまご」(感想) ...