インディアナ、インディアナ

インディアナ、インディアナ

一人の生涯に映る美しさと残酷さ

散文的、詩的な文章で、ある一人の生涯から、美しさと残酷さを描いているとても印象的な小説だった。それゆえに読み終わった後の静寂な余韻は寂しさを覚え、自分の人生を振り返ってしまいそうになったほど。読了後に訳者が柴田元幸であったことに気付いたくらい訳者の癖が感じられない訳だった。読み始めたい作家ならぬ、読み続けたい作家。次は是非原著で読みたい。 ノアの人生を追体験しているようかのように、読み勧めていく中では、それぞれのシーンに大きな感動もなく味気ないと言ったもを感すらあった。それは私達が生きる日常も同じ。毎日が感動の渦というわけではないから。それゆえに読み終えた後に感じる余韻はとても大切なものに思えた。この小説は人生そのものか。ただただ感じるだけでいい。きっと読み終えた後の余韻が「思い出」としていろいろな形になって表れると思うから。 これは自分の人生でも同じことが言える。どんな辛いことも後で笑える日がくるように。読んでいるときには分からないことが後になって見えてくる。悟る。何気ないことが読み終えた後の余韻にどっと溢れてきた。 けれども、感じることが正直な読み方と言いながら、穏やかな展開の物語ゆえにか、読むために使ったエネルギーは結構なものであったと思う。気楽に読める部類の小説ではなかった。私に読むための時間的、精神的余裕があったものだから、他の小説と比べて時間を掛けてゆっくり読むことができた。これから仕事に行く朝の電車で読むような小説ではなく、正面に向き合って読める小説だと思う。

≪ゃ荐篋

2007年04月02日 22時39分 / 本読め 東雲(しののめ) 読書の日々 ko5842.blog64.fc2.com
途切れ途切れに語られる、男の人生 レアード・ハント著 「インディアナ、インディアナ」
「海外文学は翻訳者で読め」 ・・・とは、ある書評家が言った言葉。 翻訳者は出版社に依頼されて作品を翻訳するが、それ以外に自分が海外で発掘した作家を翻訳したいと出版社に申し出ることも結構あるらしい。 つ ...
2007年02月04日 12時24分 / flores73kurin.blog58.fc2.com
豪憲くん事件動きましたねー。
実は秋田じゃ、 相当前からこの事件の犯人について情報流れてたんですよー。 まあ、実際逮捕されてみないと分からないけど(笑 今朝は早起きしたけれど、 どうも眠いので、またちょっと寝ました。 んで起きて週 ...
2006年12月09日 20時54分 / ひなたの本の手帖 koharubiyorinukunuku.blog46.fc2.com
【本】『インディアナ、インディアナ』 レアード・ハント著
いとしいノア インディアナ、インディアナレアード・ハント (2006/05/03)朝日新聞社 この商品の詳細を見る こういう書き方があるのだなと驚きました。 物語はノアという男性を主人公に進んでいくのですが、 この ...