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美女と野獣 (角川文庫)

美女と野獣 (角川文庫)

歴史的資料

表題作のほか、結構な数の教訓物語が収められている。恐らく表題作に、もともとの意図とは違うグロテスク美をジャン・コクトーが見出さなければ、埋もれていた作品集だろう。表題作にしても、外見で人を判断してはいけないという教訓物語で、読んでも別に文学性はない。作者は18世紀、フランス革命以前に死んだ人で、『子供の雑誌』という教科書から、物語だけ訳出したのがこの本。王子さまや公爵が出てきて、延々と、美醜で人を判断してはいけない式の嘘くさい教訓物語が続くだけで、まあ18世紀にはこういうものが(ルソー流の)はやったのだという歴史的資料以上の意味はない。