歩く

歩く

切なくも清々しい思春期小説

『穴』ほどではないが、これもルイス・サッカーならではの物語だろう。『穴』では脇役だったアームピットが今回は主役。Xレイも非常に重要な役どころ。ラストはジーンときます。ルイス・サッカーらしいユーモアもばっちり。しかし、今回はちょっとユーモアが薄いような気もする。ただ、超有名なアイドルの少女とごく普通の少年が出会うという、下手をすれば陳腐になってしまいそうなネタを無理なく描きあげているのはさすが。『穴』を超える傑作ではないが、『穴』が気に入った人は絶対に読むべきだろう。できればスタンリーにも出てきてほしかったが。 ちなみに、サッカーでいちばん泣けるのは『トイレまちがえちゃった』です。教育関係者もこれは必読。