ROUTE134

ROUTE134

「葉山を抜けたら風の匂いが変わる・・・」

杉山清貴&オメガトライブの同名曲をモチーフとし,長者ヶ崎そばの喫茶店に集まる人々の苦悩と,それを乗り越える様子を描く長編。物語にも杉山の曲が随所に登場します。 書籍編集者の悠里は,偶然にも出身中学校のある当地で売れっ子作家と打合せを重ねる。ある日入った喫茶店で,中学時代の同級生・夕輝と顔を合わせる。それは必然的に,中学時代の悲しい過去に触れざるを得ないことを意味する。 コレだけをネタに「二人がよりを戻す」だけの話なら歌詞のような“バブリーな世界アゲイン!”で終わっちゃうんだけど,いじめや中年夫婦の問題など,店に集まる客に程よい味付けがされ,同時並行的に話が進むので飽きさせません。 話が分かりやすく情景描写も豊かなので,スポンサーさえ付けば2時間ドラマくらいで映像化も面白いかも。その暁にはR35世代はみんな釘付けでしょう(ホントか?)。