FC2ブログ > おすすめ商品 > 一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)

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FC2ブログユーザーによるレビュー

  • 5点中の5

    • 主人公である神谷新二は天才的なサッカー・プレーヤーである兄の健一に猛烈なコンプレックスがある。だってとっくの昔に、自分は天才じゃないと、能力に限界が見えていたんだから。それだけでも色々凹むのに、ガキの頃からのダチの一ノ瀬連は中二の時に、陸上全国大会に出場経験のあるスプリンターだ。なのに、あっさり部活を辞めて、現在はフラフラしている。あぁ、この出口のないやるせなさ分かるなぁ、同じくスポーツ挫折経験者として、大いに新二に感情移入したのだった。そんな新二が、サッカーを辞めて、自分の意志で受験した公立高校に、同じく連も入学してたのは運命と言って良いだろう。体育の50メートル走で、連の走りも又、兄と同じ天から貰った才能なんだ!と気付かされ勢いで「自分も入るから、連も一緒に陸上やれよ、走れよ、走らなきゃ嘘だろ?」的な言葉を口走ってしまう場面も、思い切り、うんうん、そうそう、と頷いた。熱さも青臭さも含めて、作者の佐藤多佳子さんの書く高校生像の普遍性はとにかく凄い。グングンと面白さがスピードを上げて行くので、実況放送を聴いているような臨場感が味わえる。陸上素人の主人公・新二だから、陸上についてアレコレ覚えなきゃならない点も多くて、リレー練習でのバトンパスの場面なんかは、『陸上って面白そう!』新二同様にドキドキ・ワクワクしたし。後、部活には付き物の先輩後輩関係も1人、1人の個性が上手く描き分けられていて読んでて楽しい。中でも、やたら占いやジンクスを気にする、通称『占いバカ』浦木先輩の存在には笑わせて貰った。居たよなぁ、こんなトンチンカンなのに憎めない先輩…。物語は進み、新二にとっては初めての試合の季節がやってくる。あくまでチームプレーを心掛ける、生真面目な新二と、あくまでもマイペース極まりなく時には平気で生意気な発言をしたりする天才肌の連との性格の違いが、良い意味で今後のライバル関係へと発展して行きそうな気配。なんだけど、そう簡単には行かないのが天才肌の特徴。やる気あるやら、ないのやら…。果たして、今後の展開や如何に?切れの良いリズムで、サクサクと読める抜群に面白い、小説は2部へ続きます。
    • 2009年12月24日 14時06分 / ジーナフウガ
  • 5点中の5

    • 【おすすめ度】 ★★★★★【物語の加速ポイント】スタート直後から【楽しみポイント】高校時代を思い出す【楽しめるかどうかの試金石】高校生っぽさの描かれ方が、おばさんっぽいというか。
    • 2009年11月01日 00時10分 / h441

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