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樋口一葉「いやだ!」と云ふ (集英社新書)

樋口一葉「いやだ!」と云ふ (集英社新書)

一葉作品の理解につながると思います。

タイトルは、樋口一葉の作品に「厭だ」という言葉が良く使われているところからつけられています。なるほど、そうだったかな、とそれを知るだけで樋口一葉の扉が開いたような気がしました。一葉の作品を通して、一葉はどんな人で、どんなことを思いながらあの傑作の数々を描いたのかを推察してゆく作品です。江戸と東京の狭間にいた時代、江戸時代の武士たちほどリストラの悲哀を味わった階層はいないでしょう。その娘に生まれ、女性が社会に出にくい時代に、兄の代わりに家督相続人となり、生活のために筆をとった一葉の作品に秘められしものが、著者の手を借りながらも想像されていきます。一葉の作品の深い理解につながると思います。