スノーグース (新潮文庫)

スノーグース (新潮文庫)

透明なまでに哀しい、青年と少女の恋

 絵描きの彼には物事の本質が見えていたはずだ。素朴な少女には、本当の愛情が何かを感じる力があったはずだ。スノーグースの「渡り」は、揺れる二人の心の交歓を重ねて、リリカルな情景である。古来、鳥は「魂」を象徴する生き物だった。この作品にも、その純粋な心と心の触れ合いが、真っ白な雁の飛翔に託されている。  愛する者を護るための戦いが、プライドと孤独に裏打ちされているならば、愛する人を見守り待つのも苦しい戦いであった日々。  できれば音楽化された「スノーグース」(キャメル)を聞きながら、一読をお勧めしたい。

≪ゃ荐篋

2008年06月15日 21時00分 / 日常&読んだ本log tsuna11.blog70.fc2.com
「スノーグース」/動物と人との関わり
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