甲子園が割れた日―松井秀喜5連続敬遠の真実

甲子園が割れた日―松井秀喜5連続敬遠の真実

あの時いちばん暑い夏

自らを「僕」呼ばわりし、挫折した己の球歴を臆面も無く「松井敬遠事件」と重ね合わせてみたり、その他著者の余計な主観や自意識が所々に顔を出す等、35歳の若さとはいえ、その拙さに「またこの手合いか」とゲンナリさせられるのだが、そういう鬱陶しさも序盤まで。読み進むに従って、松井本人、両校の監督、チームメイト、彼らを取り巻く数多の関係者達の証言によって解明されていく「5敬遠」の事実を越えた真相。その内実に興味が尽きないが、それ以上に「事件」を通じて浮き彫りにされる、人の数だけそれぞれが持つ野球への想い。そして勝負の厳しさ、苛烈さである。それらが凝縮されたような熱量が真夏の甲子園のグラウンドで、陽炎のように立ち昇り渦を巻くかのようだ。まさしく野球はドラマである。 とりわけ明徳・馬淵、星凌・山下両監督の互いの野球観は違えど、底無しとも言えるその情熱。恥ずかしながらスポーツ経験が殆ど無い自分が読んでも、思わず胸を熱くさせられた。 些かきびしい見方を許して頂ければ、同じ群像劇という手法を得意とする後藤正治の足下にも及ばないかもしれない。しかしこれはこれでまずまずの好スポーツノンフィクションと評価するにやぶさかではないだろう。

≪ゃ荐篋

2008年04月23日 23時27分 / テレビ番組にズームイン! retrogoods.blog53.fc2.com
松井秀喜&草野仁 ゴジラの真実2008
2008年4月29日(火)12:30〜13:55 テレビ東京系松井秀喜&草野仁 ゴジラの真実2008松井秀喜と草野仁の対談を収録した特別番組「松井秀喜×草野仁 ゴジラの真実2008」が、2008年4月29日にテレビ東京系列でOAされま ...