虚人たち (中公文庫)

虚人たち (中公文庫)

小説とはなんであろうか

読後、小説、物語のルールの多さに気付かされる。そしてそのルールが破られる(暗黙の了解を否定する)と、どれほど七面倒くさくややこしい事態になるかも懇切丁寧にこの作品は示してくれる。 小説、物語のルールが破られているのだから、これは小説ではないのかもしれない。しかしこれはフィクションである。メタフィクション要素もある。となると、これはなんであろうか。 これは小説がどのように書かれていくかを描いた私小説的な、壮大なクエスチョンではないかと思う。つまりこれは小説であり、小説ではなく、私小説的な問題定義である。 つまるところ、小説とはなんであるかという問題を投げる挑戦だ。

≪ゃ荐篋

2007年12月22日 10時06分 / 机上の空論? trick444.blog76.fc2.com
筒井康隆「虚人たち」感想
筒井康隆お得意の(?)メタフィクション。この小説も登場人物が小説内の人物という事を意識しているのです。その辺は「残像に口紅を」とも一緒なのですが、これは更に「虚構」というものが意識されて、登場人物の見 ...
2007年05月06日 21時03分 / 告白するなかれ tshk.blog2.fc2.com
何かが欠落している
筒井康隆『着想の技術』 題通り筒井康隆がそのアイディアを考える過程が分かる。論理的に着想の展開をしており、いかに新しいチャレンジを文学で行おうとしているのかがわかる。 新しさについて筒井は 「何かが欠落 ...