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ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき
- 日本放送出版協会
- 2007-01
- 7174篏
- ¥ 3,150
- Amazonц括完荀
- 若吟若帥:ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき
- 違с膣剛(FC2違若吟)
科学信仰の告白書
カーツワイルの言う「特異点」とは 人間の知能にコンピュータが追い付き、 それ自身の知的能力を増強し始めることを指している。 これまでのテクノロジーの進展についての考察と異なるのは、 ムーアの法則、とそれに近いコンピューティングの指数関数的成長理論に基づいて 特異点は2040年代の後半だと断言している点である。 これはこれまでの未来学者にはなかった潔い態度である。 私にはもう少し遅くなるように(直感的に)感じられるが、 言い訳を許さない、あいまいさのない予測と態度はたいへん好感が持てる。 ナノテク、バイオテク、神経科学などが相乗的に展開し、 近い将来に人類が未曾有の繁栄を実現するというのは、 悲観論の多い常識的メディアと決別していて痛快である。 私が驚くのは、この著作に代表されるような、 実にアメリカ人的な、飽くなき自己能力の増強への野心、 人類の発展の不可避性への確信、あるいは信仰である。 最後はSFのオメガ・ポイントにも似て、 ワーム・ホールその他を利用して人類の拡大が光速を超え、 全宇宙が人類の知性によって満たされるという。 あるいは、これはさらには他の宇宙の創造によって 他の並行宇宙をも創造して人類の知性が無限に拡大するだろうのという考えは 物理学者ミチオ・カクの著作にも通じていて、物理学を超えて興味深い。 また、この世界が、他の知性によるシュミレーションかもしれないというのも 単なる哲学を超えて真剣に議論するあたりも、ある意味新鮮であった。 また興味深かったのは、彼はテクノロジー信仰の具現化といえる人物であり、 自身の不老不死を目指して、体内の物質濃度を最適化しようという行為を 今この「現時点」において、すでに実行していることである。 カーツワイルの科学信仰の告白が本書であるといえるだろう。 日本という狭い枠組みから眺めると、まさに超越的人物である。
篁紕蚊障
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