幽霊を捕まえようとした科学者たち

幽霊を捕まえようとした科学者たち

懐疑論者の基礎知識用に推薦

 この領域の科学的研究の歴史に興味がある懐疑論者ならば、語られる現象そのものを評価する意味ではなく、 この領域において、かつてどういう立場で、誰がどのように何をしたのか、基礎知識を得るためにも読んでおきたい。  懐疑主義の文脈で心霊主義の歴史を扱うと、大抵はフォックス姉妹に始まり、ウォレスやドイルの無能さがきて、 マジシャンの話につながる流れが一般的である。そのため、しばしばそれで全てだと勘違いしている者がいるが、 フォックス姉妹よりも前にスウェデンボルグやカルデックもいたし、SPRにしても、どうしようもない懐疑派団体 になってしまった、という不評の時代があったのだ。そして、この時期のホジソンやシジフィック夫人は、 まさに懐疑論者なのである。不正はガンガン暴いていき、残った部分を最終的に調査し、肯定的な立場になるが、 それは軽信ではないし、私は立場が違うが、評価しているし尊敬する。  そんなビリーバーからは懐疑主義と罵られ、科学者からはビリーバーと罵られてきた時期のSPRは本当に素敵だ。  もちろん、死後生存をはじめ、現在は否定の立場が妥当に思うが、安易な否定は通じないし、もったいない。  また、私はいくつかの事例は、本当に真相が知りたいと強く思っている。それが退屈な結論であってもだ。