若き世代に語る日中戦争 (文春新書 607)

若き世代に語る日中戦争 (文春新書 607)

戦史が、いま、あたらしい−GHQの呪縛を解く最後のチャンス

書評で見かけて気になり、本日購入。一読、忽ち引き込まれた。60数年前の中国大陸における兵隊さんの日常と、時折の命懸けの戦闘が、それを体験した著者本人の手で実に淡々、且つ生き生きと述懐されている。  一次資料の力(真実)は、為にするでっち上げのプロパガンダより遥かに強いと、改めて実感した。 やはり、ある時代、ある状況に居合わせた人でなければ、その時代のことは理解が難しいのだ。 しかし、それを実現するのが戦史を書く人の筆力であり、それを読み解くのが戦後世代の債務だと思う。 もう間に合わなくなりつつあるが、せめてご存命の戦中派(就中、軍隊経験のある方)は、御自分の体験を子供・孫・若者・研究者に語り伝え、できるものなら自ら書き残して頂きたい。 読了してから奥付を見たら「諸君!2007年8〜11月号の連載に加筆修正」とある。既読感があったのは、実は数ヶ月前に一度読んでいたからであった。 しかし、新書になって散逸することがなくなり便利になった。 どの年代の人にも、お薦めする。