サイゴンから来た妻と娘 (文春文庫 こ 8-1)

サイゴンから来た妻と娘 (文春文庫 こ 8-1)

初めて注目したジャーナリストでした

 読んだときは中学生だったので、全部しっかりわかったかと言えば、そうではなかった。今読み返せばそれがわかるが、わかる範囲でさえ、いろいろ衝撃を受けた著作だった。亡くなったときは心底、惜しいと思った記憶がある。  最初の奥様を亡くしておられるから、ベトナムで出会った奥様とユンちゃんに注ぐ目は限りなく優しい。ベトナム語も日本語もフランス語も中途半端な娘に対する過度なほどの気配りは、当時はピンとこなかったが、今になってよくわかる。人間、言葉でものを考えるのだということが、実感できるようになったから。国際教育も何も、まず日本語をきちんと学んでからだと思うのは、この方の影響だと思う。  彼は、いきなりパリにマンションを買った奥様に、ご友人から借金をして送金している。いつになったら返してくれるのかと問われて、「ソ連が北方領土を返したら返す」と答えておられた。これを読んで以来、ベルリンの壁が崩れたとき、ソ連が消滅してロシアになったとき、世界情勢が大きく動くたびに、何となく近藤氏のことが頭に浮かぶ。「ベルリンの壁がなくなったら」って言わなくてよかったね、近藤さん。  

≪ゃ荐篋

2007年05月13日 00時36分 / [書評] ノンフィクション 著者別 554314.blog103.fc2.com
サイゴンから来た妻と娘
サイゴンから来た妻と娘近藤 紘一お勧め度:ベトナムに行ってみたいと思う気持ちがあったときに読みました。ベトナムのことを何も知らず、のほほんと行かなくてよかったと思いました。この本は、ベトナム戦争の時のサ ...
2007年05月10日 01時03分 / [書評] 大宅壮一ノンフィクション賞 1094378.blog103.fc2.com
サイゴンから来た妻と娘
サイゴンから来た妻と娘近藤 紘一お勧め度:ベトナムに行ってみたいと思う気持ちがあったときに読みました。ベトナムのことを何も知らず、のほほんと行かなくてよかったと思いました。この本は、ベトナム戦争の時のサ ...
2007年04月30日 23時03分 / 離婚専門行政書士・エノモトのブックレビュー enomotojunko.blog91.fc2.com
サイゴンか来た妻と娘
サイゴンから来た妻と娘近藤 紘一 (1981/01)文藝春秋この商品の詳細を見る つい最近、友人と「キューキョクの愛」について話をした。 その友人は、ちょいややこしいけど別の知り合いから『容疑者Xの献身』by言わ ...
2006年08月28日 19時48分 / 縦ひ花枯るとも実結ばん kacyoufugetsu.blog48.fc2.com
再読『サイゴンから来た妻と娘』
今更ながら、引越しのダンボールから文庫本を取り出す。 一通り出し終わってから、2年間そのまま置いといた方が良かったんじゃないかと後悔する。 そして、アルバムなんかと一緒で、ついつい手に取った本を読みふ ...