しょっぱいドライブ (文春文庫 (た58-2))

しょっぱいドライブ (文春文庫 (た58-2))

いろんな愛や友情のかたち

 なんで欠点ばかり冷静に見えてしまう相手とデートするんだろう。セックスするんだろう。 なんで支配する・されるだけの関係の友人関係を続けるのだろう。  けだるい毎日の中で一番大切にしたいこと、それは「愛」と「友情」でしょう。たいていの本や映画はそこのところをことさら強調し感動させて涙を流させようとするのに、その「愛」「友情」がこんなにときめきのないものでいいんでしょうか。  この小説は「いいんだ」と肯定しているように思います。こうであるべきという愛や友情の範囲を大きく広げれば、生きることにもっともっと寛容になれるんじゃないかなあと思いました。