石の猿 下 (3) (文春文庫 テ 11-12)

石の猿 下 (3) (文春文庫 テ 11-12)

リーとライムのやりとりが嬉しかった

 上巻で、中国からの難民を多数引き連れて来た蛇頭のボス・ゴーストがアメリカ大陸に無事潜入。うまく逃げ延びた難民を殺すべく異常なまでの執念を燃やすゴーストたちと、四肢麻痺患者ながらも頭脳戦で彼を追いつめるリンカーン・ライムと、サックスの戦いは激しさを増したまま下巻にもつれ込んできました。  この下巻でも、ディーヴァーらしい二転三転のプロットを繰り返しながら戦いは続きます。が、今作の一番の収穫は、敵のゴーストでもなければ、サックスの活躍でもなく、ソニー・リーという主役を喰ってしまった中国の公安刑事の存在でしょう。彼は、難民のふりをしてゴーストを追いつめるべく船に潜入していたのですが、そのままアメリカに辿り着きライムたちと行動をともにします。そして、その過程で中国人ならではの着眼点、考え方、捜査手法で、ライムにまけず劣らずの優秀さを見せます。そして、あるがままに人生を受け入れる姿勢で、ここまでとても頑で恋人のサックスですら変えられなかったライムの心の中の何かを変えてくれます  ある意味、今迄のシリーズの中で一番重要なサブキャラとなっています。  また、そのリーに応える形で常にはない行動をとるライムが、シリーズをずっと読み続けてきたものにとっては嬉しかったです。よくよく振り返れば、敵は切れ者そうでいてちょっと抜けていたり、アクションや騙し合いも上巻のほうが勢いはあった今作ですが、リーとライムのやりとりの部分だけでかなり満足度が高かったです。  タイトルの「石の猿」はもちろん孫悟空のことですが、それを示してのリーの言葉がよかったです。

≪ゃ荐篋

2008年07月20日 12時36分 / 文学マニア bungakujapan.blog43.fc2.com
コフィン・ダンサー〈下〉 (文春文庫)
コフィン・ダンサー〈下〉 (文春文庫)Jeffery Deaver, 池田 真紀子文藝春秋 発売日: 2004-10 定価: ...
2007年12月24日 00時21分 / ぴよぴよ読書日記 piyotta.blog39.fc2.com
ジェフリー・ディーヴァー 『石の猿 下巻』 文藝春秋
石の猿 下 (3) (文春文庫 テ 11-12)(2007/11)ジェフリー・ディーヴァー商品詳細を見る★★★★☆今回も面白かったー。ゴーストの正体、彼を追い詰めるためのしかけ。ライムとソン・リーとの友情。ラストの圧倒的な収 ...
2007年12月05日 18時18分 / 包丁一本 houchobook.blog110.fc2.com
『ウォッチメイカー』 ジェフリー・ディーヴァー
ウォッチメイカージェフリー・ディーヴァー (2007/10)文藝春秋 この商品の詳細を見る ボーン・コレクター〈上〉 (文春文庫)ジェフリー ディーヴァー (2003/05)文藝春秋 この商品の詳細を見る ボーン・コレクタ ...