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ミステリ美術館―ジャケット・アートでみるミステリの歴史
- 国書刊行会
- 2001-11
- 780676篏
- ¥ 4,200
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- 若吟若帥:ミステリ美術館―ジャケット・アートでみるミステリの歴史
- 違с膣剛(FC2違若吟)
心躍る海外ミステリ初版の装幀がいっぱい
ミステリの巨匠たちの作品の初版本ジャケットカバーを連ねた「第1展示室」に、まずわくわくさせられた。トップを飾るのは、エラリー・クイーン。来年、生誕100年を迎える本格ミステリの偉大なマエストロ。本書の装幀にもなっている『災厄の町』米初版から始まって、『オランダ靴の謎』米再版、『Xの悲劇』『中途の家』『ハートの4』『十日間の不思議』『九尾の猫』いずれも米初版のジャケットが展示されている。次の第2展示室に飾られた原書ジャケットのうち、私の目を一番引いたのは、G・K・チェスタトンの『詩人と狂人たち』英初版。大好きな巨匠のなかでもお気に入りの作品だから、こうして一頁にどーんと初版の装幀がカラーで掲載されていると、ほくほくしてしまう。作品集のあの短編からじゃなくて、その前の「黄色い鳥」の一場面を描いて欲しかったな……などと、あれこれ考えるのも楽しい。また、頁の下のほうに森英俊さんのコメントが二行記されているんだけど、これも読んでいて実に楽しかった。博覧強記の知識に裏打ちされた的確なコメント。ジャケットと見比べながら、ふんふん、なーるほどお。ユーモラスなコメントもあったりして、くすりとさせられたりしながら頁をめくっていった。ショートエッセイでは、山口雅也さんの「アームチェア探偵小説蒐集家」に、とりわけ心惹かれた。クリスチアナ・ブランドの『緑は危険』の米版原書を手にするまでの愉しみが記されている。氏が、「ええい、フェデックスでもなんでもいいやぃ、こちとら気が短ぇんだ。早いとこ送っちくれぃ!」とメール啖呵を切るところなんざ、実に爽快。敬愛するミステリ作家に対する熱い思い、ミステリ魂の心意気みたいなものを感じて嬉しくなった。海外ミステリファンの方には、ぜひ一度手にとって、原書の英米初版のジャケットの数々をご覧になってみてください。きっと心わくわく躍りますよおと、本書をおすすめしたくなった次第です。











