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ノーベル賞で語る現代物理学
- 新書館
- 2008-11
- 157480位
- ¥ 1,680
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現代物理の発展をノーベル賞を通して俯瞰する書
20世紀初頭にノーベル賞の授与が始められて以来の100年余りの物理学の変遷、 ひいては科学の発展を本書ではたどります。 折りしもノーベル賞の開始期は「量子論」と「相対論」という新しい物理法則が 見出され、現象を古典論の論理によって解釈することの破綻が見え始めてきた 時代とも一致します。 本書では、ノーベル物理学賞を中心とした物理学を紐解きながら、平易かつ簡潔な 図説を織り込み展開されます。 重要な理論を提唱し、または実験により検証することで物理学の単位や法則名に 名を残す人物を中心に古典論〜量子論、物性物理学、実験物理学、宇宙空間物理学、 電波天文学など広範な物理学の展開領域をその学問が発展する背景やエピソードを 含め俯瞰できます。 本書の優れているのは、ノーベル賞受賞を逃した人物や古典論と量子論を 橋渡しした人物など、学問の進展に伴い、歴史の綾に埋もれがちな学者にも スポットを当て、彼らが現れた必然を解き明かしたところにあると思います。 著者が物理学の専門であることから全般を通じて非常に分かりやすい解説となっており、 基礎的な物理の知識があれば、直接知らない事象でも読み通して概略を 理解できるようになっています。 物理化学領域ではその学際領域の特質上、物理/化学の両方でノーベル賞が 受賞されていますが、ここでは著者の物理学至上主義のようなものが散見され、 「これは本来なら物理で受賞すべきだ」などと論じるられているのが、物理学の 更に他の学問との融合が求められる現代においては、やや残念に感じられる点です。













