学歴の社会史―教育と日本の近代 (平凡社ライブラリー (526))

学歴の社会史―教育と日本の近代 (平凡社ライブラリー (526))

学歴の出来るまで

 1992年に新潮選書として出版されたものの復刊。  『試験の社会史』(東京大学出版会,1984年)の姉妹編。合わせて読むと興味深いだろう。  学歴社会の形成の過程を歴史的に解き明かした好著。明治維新後に士族の生きる道として学歴が必要になったこと、学資はどうしたのか、私学の興隆など、いくつかのテーマから論じられている。細かい部分にまで目配りされているのが素晴らしい。大量の資料を使っており、まさに労作という感じがした。  もう少し、欧米諸国や中国などとの比較があれば、とも思った。