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アメリカ 村上春樹と江藤淳
- 扶桑社
- 2007-12-07
- 80703篏
- ¥ 1,680
- Amazonц括完荀
- 若吟若帥:アメリカ 村上春樹と江藤淳
- 違с膣剛(FC2違若吟)
なんで村上春樹と江藤淳の「帰還」が問題なのか、いつか再読して考えてみたい
この本には「村上春樹と江藤淳の帰還」という副題がついているけれど、メイン・タイトルはただ一語、『アメリカ』。これって、ありそうで実はないタイトルだと思う。つけないよ、こんなタイトル、普通。 『アメリカ』っていうタイトルで思い出すのは、やっぱりカフカじゃないだろうか。因みに村上春樹は06年3月にチェコの文学賞「フランツ・カフカ賞」を受賞している。『海辺のカフカ』も書いてるし… カフカの『アメリカ』は、元は『失踪者』っていうタイトルで1912年頃から数年かけて書かれ、未完に終わった作品。で、カフカ没後の1927年、マックス・ブロートがこのタイトルをつけて刊行した。フィッツジェラルドの『ギャツビー』が1925年発表。カフカ(1883−1924)とフィッツジェラルド(1896−1940)は生年で13歳差。人生の長さはカフカ41年、フィッツジェラルド44年。カフカが『アメリカ』の原型を書き始めたのが29歳頃。フィッツジェラルドが『ギャツビー』を発表したのも29歳頃。村上春樹が『風の歌を聴け』を書いたのが29歳頃で、1979年、30歳で群像新人賞を受賞している。 ま、こんな符合に、大した意味などないのだろう。 むしろ重要と思えるのは、カフカが一度もアメリカを訪れることなく『アメリカ』を書いたという点。村上春樹は、随分遅くまで海外に出たことがなかったはずだ。坪内は本書で、村上春樹と江藤淳が実際にアメリカを体験することで何を得て、何を失ったかを問題にしている(そして体験前の方に、むしろ好感を抱いている)。カフカが『アメリカ』を書いていたのは第一次大戦の直前だけれど、当時のヨーロッパから見たアメリカって、どんなだったんだろう。 ところで、面白いことを発見。フランシス・スコット・フィッツジェラルド著『アメリカ』という本が存在するんです。1981年に邦訳が出ている。ただし、『ギャツビー』の作家とは別人。残念でした(でも、邦訳刊行年から考えて、坪内が間違ってその本を買った可能性はあると思う)。











