文化政策学―法・経済・マネジメント (有斐閣コンパクト)

文化政策学―法・経済・マネジメント (有斐閣コンパクト)

「芸術文化」ということばへの違和感

文化政策の動機・根拠を網羅した教科書として、文化政策学や文化経済学を 学ぶものにとっての必読書。 ただ「芸術」を「芸術文化」とする扱いについて疑問を感じずにいられない。 近代以前は芸術は労働や生活と一体のものとして存在したため、この本の中でも そのように扱う、とされているのだが、本来の意味で創造性を発揮する現代のアートを、 文化や生活に吸収せしめてしまってよいものかどうか。 生活に何の役にも立たない、よく分からない「アート」を楽しむリテラシーが欠けた ままでは何も変わらないのに、アートが軽視されているように感じるため3点にした。