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アメリカ監獄日記―無実の囚われ人の大冒険
- 草思社
- 2006-11-25
- 36250位
- ¥ 1,470
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米国の拘置所暮らしを実体験させられた著者の興味深い記録
コンピュータ技師として米国LAに暮らしていた著者は2002年、婚約者である日本人女性への暴行容疑で逮捕されます。著者の弁によれば、婚約者は著者の経済援助を受けた学生として米国滞在を続けながら不法就労をし、なおかつ他の男ともつきあっていたようです。彼女をとがめ、一度とはいえ平手打ちしてしまったことがきっかけでDVの容疑で逮捕されたのです。 本書は裁判を受けながら拘置所暮らしを強いられた著者の記録です。米国における司法制度や拘置所内の人間関係など大変興味深い実態が体験者の言葉で綴られていて、飽きることなく一気に読破しました。 私は公選弁護人という存在に対しては、経済的に恵まれない冤罪者のために持ち前の正義感と地道な努力の末に無罪を勝ち取る、といったイメージを勝手に抱いていました。しかし本書の著者が出会った公選弁護人は全くやる気がなく、しかも著者自身も知らぬうちに次から次へと人が替わり、拘置所に面会にも来ません。巻末の用語解説によれば「public defender(公選弁護人)」はロー・スクールを卒業した学生が務めるもので、この経験を積まなければ私選弁護人や検事になることができないとのこと。ですから必然的に先輩格にあたる検事などには頭が上がらず、無実の被告人でさえ有罪になってしまうことがあるそうです。 著者は最終的には友人の援助を受けて私選弁護人を見つけます。しかしDVで無罪を勝ち取ることはほとんど不可能だということで、司法取引で決着を図るに至ります。この間の経緯も---著者自身の言い分しか判断材料がないとはいえ---どうみても無罪ではないかと感じられる著者の実情を思うと、なんとも釈然としない思いが残ります。 婚約者に裏切られ、司法制度の理不尽さにも打ちのめされた著者。ハリウッド映画のようにはすっきりと片付かない顛末に心が痛みました。













