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弓執る心

弓執る心

初心者にもよくわかる具体的な記述と図解

 全日本選手権を2連覇し,1日の練習で外れるのは1〜2本しかないという,弓道の達人による執筆なので,私のような経験の少ない者には荷が重いかと思ったが,とても参考になる本だった.  大局的な指導の面では,画一的な方針ではなく,射手の体格や骨格を考慮して相応の射を教えるべきであることが強調されている.たとえば,いたずらに「大きく引け」と教えるのではなく,大三の高さや矢束などを体格に合わせて適切にとる重要性が具体的に述べられている.  射法の細部については,わかりやすい図解とともに説明されている.私にとっては,「目からウロコ」のような指摘も多かった.たとえば,正面打起しでは,左手の爪揃えは合理的な手の内の形成には全く無関係であるという.小指を深く握ることは,手の内を不安定にする悪影響の方が大きく,無理な力を手にかけてタコやマメをつくるだけということだ.また人指し指は,特に力を入れて形を作る必要はなく,自然に任せるのがよいということである.著者は,強い弓を引いてきた先輩などが後年になって震える姿を見てきたので,息の長い弓引きになるために20キロをこえるような強い弓を引かないようにしてきたという.  初心のうちから,また老年に至るまでの弓道の稽古について,非常に興味深い示唆に満ちた本でした.

FC2ブログユーザーによるレビュー

2006年12月03日 05時10分 / 梅吉-うめきち- yumintyu.blog71.fc2.com
5点中の5
弓を引く上での心構えから、手の内、射法八節の勘所などが、平易な言葉で詳しく書かれています。これぞ名著!
2006年11月27日 15時01分 / 青鸞 reityou.blog49.fc2.com
5点中の5
握りの太さの定め方などはとても参考になりました。

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