風雲児たち (1) (SPコミックス)

風雲児たち (1) (SPコミックス)

大河長編スタート

 幕末を駆け抜けた風雲児たちを描こうとスタートし大河巨編。そのためは関ヶ原から書き起こさねばならない・・・ところが幸か不幸か数十年にわたる長期連載になった顛末はみなさまご承知の通り。  まずは関ヶ原の戦い。あくまで主君のため、義のために戦おうという西軍諸将の生きざまに胸が打たれる。ギャグ満載でもあるが、本当によく筆者が歴史を勉強され、噛み砕いて経緯や人情を描きだしてくれる。  もう一つの見どころは、敗戦後の駆け引き。知略と勇気の限り、家康とやりあう毛利や島津の姿はおみごと。家康は基本的にちと「いやな奴」として描かれているが、吉川広家とやりあいでは男気も見せる。  今の日本がどこかに置いてきた「気概」が胸によみがえる大長編だ。