ポケットは80年代がいっぱい

ポケットは80年代がいっぱい

いささか雰囲気が違う

これまでの彼女の文章を念頭においていると、本書はいささか雰囲気が違う。 本書は3部に分かれていて、最初は彼女が20代を生きた80年代を振り返ったエッセイ。 この部分が本書のメインだが、リカちゃんの文章にしては随分とエモーショナルというか感傷的というか。 抑制されてはいるもののそうしたウェットさがにじみ出てくる。 次にニューアカデミズムの旗手(なんてほとんど死語だな)、中沢新一氏との対談。 80年代を語るには外せないこのオカタとリカちゃんのセッションはなかなかのもの。 そして最後に「長めのあとがき」。 ここで本書では初めてリカちゃんらしいロジカルさと明快さ溢れる文章と出会える。 他の「80年代論」をバッサリ。 リカちゃんは1985年のプラザ合意を分水嶺として、その前と後とでは一口に80年代といっても様相/時代感が異なる、というようなことを書いていて回想は主に「プレプラザ」に力点が置かれている。 一方、4歳下の僕なんかが80年代を振り返る時に軸足を置くのは「ポストプラザ」の方で、80年代を語るコンテクストもこのどちらに焦点を合わせるかでその色合いはかなり違うようだ。 でもこのプレとポストが間違いなく連続していることもアタリマエのハナシで、色合いは違っても80年代はやはり懐かしい。 その時代に多感な時期を送った世代にとっては。

≪ゃ荐篋

2008年05月14日 01時12分 / Amazonベストセラー(Book館) amzbook.blog110.fc2.com
ポケットは80年代がいっぱい
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2008年04月18日 22時51分 / ほとんどカンで生きている? matchan2006.blog78.fc2.com
ポケットは80年代がいっぱい / 香山リカ
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