Now That's What I Call Quite Good

Now That's What I Call Quite Good

ノーマン・クックも在籍

88年に発売のハウスマーティンズのベストです。全24曲で、オリジナルアルバム2枚にシングル曲や未発表曲を織り交ぜた内容で、バンドの概要を知るには充分の内容になっています。 よくネオアコバンドとして、紹介されることが多いですが、確かにアコースティックのサウンドではあるけれども、もっと古風な香りのするフォーク・ロック的な要素も強いです。少なくともグラスゴー系の音とは明らかに違っています。主幹のポール・ヒートンは工業都市シェフィールドの出身ということで、労働者の乾いた感じが滲み出ているような気がするのは、邪推かもしれませんが、明るい曲調でも、どこか哀愁があります。 実際、歌詞のほうは、ポリティカルな内容で、権力に対する弱者の憤りをかなりアイロニカルな手法で描いています。この方法は、後にポール・ヒートンが結成し、イギリスの国民的バンドとなったビューティフル・サウスにも受け継がれています。音のほうは、かなり洗練されていきましたが、ポールの熱い主張は、初期から一貫しています。 それとこのバンドにはもう一人、後にビーツ・インターナショナルやファットボーイ・スリムをやるMR.ビッグビートことノーマン・クックも在籍していました。こちらのほうは、その片鱗はあまり見えてきませんが、ノーマンのスタートがここだったという事実は、興味深いことのように思えます。 そういった意味でも、このベスト盤は、選曲も良いし聴いておいて損はないと思います。