Sings the Duke Ellington Song Book

Sings the Duke Ellington Song Book

絢爛たる音絵巻

 本作はエラがVERVEに残した「SONG BOOK」シリーズの代表作であるエリントン集。このシリーズは他にロジャース&ハート、コール・ポーター、アーヴィング・バーリン、ジョニー・マーサー、ジェローム・カーンそしてガーシュインと、錚々たるビッグネームが名を連ねるが、本作が最も優れている。その理由は他の作曲家たちの作品に比べて、エリントンの作品が見劣りしないどころか、年を経るごとにますます輝きを増していることが挙げられる。  しかもこの作品を録音した時点でデュークは現役バリバリで、彼の自慢のオーケストラが伴奏をして、彼と右腕のB・ストレイホーンが、このセッションのために新たにアレンジを提供をするというゴージャスなつくりになっているのだ。  さらにベン・ウェブスターとスタッフ・スミス(vln)を中心にした、コンボによる伴奏のトラックもあって、これが出色の出来。ウェブスターが絶好調!デュークには申し訳ないが、オーケストラの演奏よりもこちらのほうが、エラの歌にフィットしているように思われる。  80年代に最初にリリースされたCDよりも音質は格段に向上しているので、多少値は張るが、買い替えても絶対に損はしません。そして蛇足ながら、2年前にドイツのスピーカーズコーナー社から再発されたアナログボックスがジャケ、音質共に素晴らしい出来なので、このCDにぞっこんのかたには、入手を強くオススメいたします。