So Red the Rose

So Red the Rose

キーワードをつけるとすれば、「融合」

 Duran Duranは3rdアルバム、"Seven and the Ragged Tiger"を発表して後、2つのグループに分かれる。ギターのAndy、ベースのJohnはRobert Palmerらと共にThe Power Stationを、ヴォーカルのSimon、キーボードのNick、ドラムのRogerはこのArcadiaを作り上げる。  "So Red the Rose"は私が思うに、Roxy Musicが80年代に発表した"Avalon"と、Japanの"Quiet Life"の要素が彼らの音楽と共にうまく融合したものだと思うのだ。Simonの、あの艶があり粘り気のある声はDavid Silvianを思わせるし、Saxの使い方やときどきおかずのように入るパーカッションの音は、"Avalon"を思わせる。  では全く彼らのオリジナリティーが無いのか、というと、そうではない。Arcadiaの音楽には独特の妖しさというか、色っぽさというのがある。それはメロディーラインやシンセサイザーの使い方から来るものではないだろうか?  この魅力をうまく表現できていないのが悔しいところだが、とにかくDuran Duranの音にはArcadiaとロックなThe Power Station(Duranファンは必聴)の要素がうまく混ざり合っているということが確かに分かる。Duran Duranの3rdではそれがよく分からないが、1stや2ndは特に上手く融合していると思われる。