C階段

C階段

地味だけど心にずーっと残る良い映画

六本木の映画館で観たが、私は公開当時高校生だった。たしか、主人公の軽い男が興味をもった女性を誘うサインなのか、胸のポケットにネクタイを入れてニヤニヤするシーンがあり、斜め後ろに座っていた外国人が声をたてて大げさに笑った。当時年齢的のも敏感だったのか、主人公の男にも斜め後ろの男にも嫌悪感でいっぱいになった。そんなこんなで軽い映画だなと思って観ていたんだけど、これが軽いどころか、すごく良かったんだな。アパートの住人たちのキャラもそれぞれ魅力的。カラカラに乾いていて人間味のないように思えた主人公の男が、同じアパートの自殺した老女の遺灰をまくラストシーンは心に響く。