バッハ:ミサ曲ロ短調(全曲)

バッハ:ミサ曲ロ短調(全曲)

好みの分かれる演奏です

 通常こういった大曲を演奏するには、合唱団は半年とか一年とかかかって練習し、オケあわせは本番当日を含めて2,3回といったところでしょう。このレオンハルト盤はオケも声楽も互いによく聴きあっているというか、全体で曲を作り上げようという意思が伝わってきます。  ただ、弦楽部の古楽奏法と声楽部の唱法があまりに同化していて、人によっては(特に合唱経験の長い人)違和感のほうが強く出るかもしれません。たとえばキリエを聞き始めたとたん、弦のボウイングと合唱の声の伸ばし方が一致したり、音の減衰するところまで似たりしている。  終曲「我らに平和を与えたまえ」を試聴して満足できない方は、他盤を求められたほうがよろしいでしょう。