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フリーターにとって「自由」とは何か
- 人文書院
- 2005-10
- 170881篏
- ¥ 1,680
- Amazonц括完荀
- 若吟若帥:フリーターにとって「自由」とは何か
- 違с膣剛(FC2違若吟)
刺激的な本であるだけに惜しい
本書の主張は、表紙の裏で引用されている次の歌の歌詞に象徴されている、とも言えるだろう。 「弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者を叩く(ザ・ブルーハーツ『TRAIN-TRAIN』)」 「子供達を加害者に 被害者にもせずに この街で暮らすため まず何をすべきだろう?(Mr.children『タガタメ』)」 階層、身分としてのフリーターが、自分達よりはやや恵まれてはいても基本的には「弱者」である人々(例えば若年正社員)や、自分達よりもさらに弱い立場にある人々(例えば外国人労働者、障害者)からさらに収奪するのではなく、そうした人々と連帯し「真に戦うべき敵」と戦うための、まさに革命の書である。 刺激的な論考だし、学ぶべき点も多いと思う。特に第三部の「フリーターに関する20のテーゼ」は必読である。 しかし、問題がないわけではない。 一つは(それが魅力でもあるのだが)空間的、時間的な大風呂敷を広げすぎと思われる点。著者は国内の「弱者」のみならず、南北問題や第三世界の労働者との「共闘」まで視野に入れている。また、「30年後、50年後の世界をどう作るか」というところまで話を広げている。気持ちはわかるが、今、目の前の現実を改善するための具体的なアイデアもなしに、いきなり壮大な話をされても、ある種のロマンティシズムは満足できても、現実のフリーターに対する訴求力については疑問がある。 もう一つは、著者の「知」に対する未練のせいか、持って回った晦渋な表現が目立つ点。これもまた、生活、生存の為に忙しく働く多くの人々への訴求力を減じていると思われる。 惜しい、というのが正直な感想である。










