赤々煉恋

赤々煉恋

普通ではない愛の物語

5つの短編が収められており、何れも作者の得意とするモダンホラーであるが、大人の愛を描いた作品が多い点が今まで読んだ作品と一味異なる感じがした。そこに描かれた愛情は、通常の男女の愛の形とは異なる形を取っており、読者は背筋が少し寒くなる思いを味わうことになる。 中には先が読める作品もあるが、冒頭の「死体写真師」の思いもかけない展開、「アタシの、いちばん、ほしいもの」や「私はフランセス」の最後の落ちは、なかなか鋭い切れ味がありました。