わが心のジョージア―レイ・チャールズ物語

わが心のジョージア―レイ・チャールズ物語

天才レイ・チャールズの世界

原書が出版されたのが79年。丁度「ブルース・ブラザーズ」出演の頃だろうか(私事だが、自分が初めて彼を知ったのも、この映画)何故その時に日本語版が出なかったのだろう。その頃でも既に世界的なミュージシャンだったのに。それはさておき、本書を読んで感じ入ったのは、彼のハンデをハンデと全く思わない意思の強さ。音楽に対しての飽くなき向上心。一見にこやかなステージ上の表情から思えない程の、まさにデビュー当時の異名「高僧」のような厳格さ。ドラッグや女性関係に対しても自らルールをきっちり守っていたのには感服する。それは万人に当てはまるか、出来るものではなく、不幸な生い立ちから、天与の才能(ジニアス!)と努力によって音楽の神様に祝福された「ブラザー・レイ」になったのだ、というのが本書を読んで唸る程に良く解った。映画「レイ」と併せて、彼を音源とは違う方向から知りたい方にはマストな一冊だろう。

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