Ommadawn

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最高の非商業音楽

マイクの初期の4枚のアルバムはどれも素晴らしいのだが、その中でも メロディの美しさと幻想的な牧歌性、民族音楽とロックの融合、大曲としての完成度、 そのすべての部分で奇跡的な結合を生み出しているのが本作である。 このアルバムのあと、精神的な疲労から次作「呪文」を発表するまで3年のブランクが あったというのもうなずける。それだけの力を注ぎ完成された世界観がこの作品にはあったのだ。 サウンドの方は、ケルティックなメロディや、アフリカンなパーカッションなど、民族色が濃いもので そこに幻想的なキーボード類と、繊細なギターを重ねて、ときにシンフォニックに聴かせる。 全体的に当時の彼の精神状態が窺い知れるような、靄のかかったようなほの暗く、湿った質感があり、 19分、17分というふたつの大曲の中で、何度も高揚と降下を繰り返しながら、音そのものとしての緊張感は 「チューブラー・ベルズ」に譲るが、幻想世界と現実、自然とが一体となった彼の世界観が織り込まれてゆく。 子供達の歌声が響きわたるラストの大団円は、マイク自身の世界との出会いを示しているかのようで、 何度聴いても感動的だ。商業音楽にとらわれない音楽を愛する人間なら必ず聴くべき名作である。

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