マルティナは海

マルティナは海

あまり期待はしてなかったけど・・・

あまり期待はしないで見たら思ったよりも良い映画だったので、ちょっと得した気分になりました。 正直に言えば、私はどうもマルティナとウリセスに感情移入できなくて、二人の行動は不快でしたが、それを差し引いても星を4つ付けてしまう魅力がこの映画にはあると思います。 まず、オープニングの海の映像が芸術的と言っていいくらい美しいのですが、そんなオープニングの美しさを損なうことなく、むしろその美しさに上乗せしていくように、ギリシア神話「オデュッセイア」のストーリーを土台にしたストーリーが展開されていく様は圧巻です。 特に、行方不明だった夫ウリセスが帰ってきてからは、まるで本当にマルティナとウリセスが神話の住人になってしまったかのような妖しい雰囲気は個人的には好きで、怒涛のラストまで一気に惹きつけられてしまいました。 倒錯した雰囲気を味わいたい方にはこの映画はオススメです。 …余談ですが、個人的には敵役のシエラを演じたエドゥアルド・フェルナンデス氏の演技は名演だったと思います。彼がシエラを野心家ではあるが誠実なビジネスマンとして演じてくれたおかげで、シエラという人物に深みが出て共感しやすくなったし、とくに終盤のエドゥアルド氏の演じるシエラは胸にグッとくるものがありました。 もしこの映画を見る機会があったらエドィアルド氏の演技も是非注目して欲しいです。