注目タグ

詩人たちの独り言

トピック詳細

散りゆく季節

花は散りました。

季節は巡っていかなければならないからです。

そして、私は私という一本の大樹になってゆく。

花のように冬を耐え、春を知るからです。


忘れる術を知り、空の高さを知り。

何気なさを覚えてしまうこととなる。

しかし、密やかなこの青い葉をあなたに見て欲しいのです。

風に逆らわず、凛としたこの慎みを見て欲しいのです。


宴に祝う、若い春はまだ終わったばかりなのに。

人は春など忘れて、白い雲を見上げるようになる。

しかし、私は私だけになる。私という私になる。

振り返るだけの青春の日々と、何気ないくらいの素朴さに想い混じる、一本の木になる。


「天を仰ぎ、ぢべたに生きているものは悲しい」

2008年04月16日 20:35  by 

コメント一覧 2件中、1~2件表示

  • 今と未来がクロスして
    半端な自分と感じるけれど
    それはきっと冬から春への
    季節の変わり目

    あの優しい花びらのように
    舞ったのちに静かに落ちて
    次の季節に枝をしならす
    葉っぱになりたいの

    キラキラ輝き
    太陽の下でも堂々としている
    葉っぱに…

    2008年04月30日 22:20 by 光藤 雫

  • やがて来る
    新緑の季節

    ため息と共に
    新たな日常の 到来

    期待と
    憂い

    混在

    2008年04月23日 23:13 by