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詩人たちの独り言

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罰 果

どう想われても構わぬ・・・想出してくれるのなら

 恨んでくれてもいい・・・その方が少し気が楽

 蔑まれても仕方ない・・・それで気が済むなら

 哂うなら哂えばいい・・・気が晴れるのならば


愛する者から奪ったのだ・・・貴重な時と希望を


 何も叶えてやれなかった
  愛する者が夢と語った事を何一つ

 何も応えてやれなかった
  愛する者が切に願った事を何一つ

 何も解ってやれなかった
  愛する者が求めた幸の形を何一つ


目を閉じれば想出す・・・共に希望を追った日々


 今、どうしているだろう
  想い描くは愛する者の幸せそうな笑顔だけ

 幸せを掴んだだろうか
  未だ未練に思うは愛する者の時を奪った事

 己が責めなら受けよう
  終生の孤独が罰ならば喜んで受け入れよう


孤独の牢に許された唯一の興・・・それは、想い出


 嬉しいじゃないか
  想い出と言う光があるなんて

 優しいじゃないか
  想い出す事が許されるなんて

 もう、何も望まぬ
  この罪人に余る想い出に感謝


最期の時まで抱ける想い出・・・同時に罪の源

最期の時まで縋付く想い出・・・牢に咲いた花

最期の旅立ちで唯一の荷物・・・愛する者との想い出


「これで最期も寂しくなんてない・・・想い出と共に逝けるから

 優しい罰じゃないか・・・持って逝ける想い出があるなんて

 僕は自分の幸せ見つけたよ・・・君は幸せ見つけたかい?」


 
 最期は笑って「ありがとう」と言いたい

 たとえ、聞いてくれる者がいなくても・・・

 だから、毎日を丁寧に生きて行きたい。

2008年11月01日 14:01  by 

コメント一覧 2件中、1~2件表示

  • しあわせは 自分の中に

    あの人の中ではなく
    自分の感覚の中に

    そんな 静かな実感

    今が大切
    あの頃が 大切

    それすらもまだ わからないままで

    2008年11月03日 23:09 by

  • 愛する者の笑顔を知っているあなたはきっと
    過去にその人を笑顔にするような
    優しいことをしていたのでしょう

    想い出はその証拠
    あなたが注ぎ続けた愛が
    その人の笑顔につながったのでしょう

    その人のことを忘れないことは
    嬉しさとともに辛いはず
    それでも光と言えるくらいなら
    その人と居たことは
    きっと双方の幸せであったのでしょう

    最期の「ありがとう」は届くはず
    あなたの心からの言葉を
    近くで 遠くで誰かが知っていてくれる

    私もそのような1人になりたいとささやかながら

    2008年11月03日 14:39 by 光藤 雫