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詩人たちの独り言

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カナリア

いらないね、いらないね。

僕らの意思に背くもの。
僕らの心に背くもの。

全て不要だ。

だからもう、言葉はいらないね。
一度裏切ったものを一体どうして信用できようか。
要らないものは全て跡形も残らぬように燃やしてしまおう。

声から離れ紙に縋りつくあの醜い言葉の束のように
全て燃やしてしまったらいい。
そして、土と同じ色をして還っていくんだ。

嗚呼、嬉しいね。
嗚呼、愉快だね。

僕らはいつだって共にある。
僕らは裏切りなんて真似はしない。
お互いに認め合ってこそ息ができる。

君が笑えば、僕も笑う。
君が死きれば、僕も死きる。
君が死ねば、僕も死ぬ。

僕らはお互いの首に手を掛けながら笑い合う。
こんなに近くに居る僕らに言葉なんてもう必要ないだろう?

言葉を失った僕らはさえずる。


さぁ、ないておくれ


僕のカナリア

2009年01月25日 22:46  by 

コメント一覧 1件中、1~1件表示

  • 歌を 忘れたわけではないの

    思い 凍りついたわけでも ないの

    それでも

    さえずること 忘れて

    なぜ

    2009年02月18日 23:18 by