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詩人たちの独り言

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任 侭

そうか、ならば・・・責めて気が済むのなら責めよ

 なぜ、生まれたのだ
  好き好んではおらぬ・・・運命に身を任せただけ

 なぜ、今まで生きた
  死を選ぶ道理が無い・・・生きている唯一の理由

 なぜ、己だけ残った
  その問には答えれぬ・・・全ては然が決めた事ぞ


生者が呪わしいか?・・・だが、生きているのも地獄


 生なる事も枷
  唯一の命を守るのも骨が折れる

 繰返すは徒労
  常に狩り喰らわねば生を保てぬ

 終焉に向って
  生残ったところで向う先は一緒


そう、思わぬか?・・・死した者よ


 いつかは朽ちる身
  生き永らえても不死なワケではない

 少し命が延びえた
  たまたま生きる時を拾っただけの事

 全ては在るがまま
  故に、然に逆らい生死を選ぶ事無し


実際、ドチラでも良い・・・ただ、選ぶ傲慢はせぬだけ


 意思など要らぬ
  黙っておっても時はやって来る

 ならば待とうぞ
  生物の命など大して長くは無い

 然に従うだけぞ
  己で生死を選ぶ程、偉くは無い


まだ、我を責めたいか?・・・死した我が縁者よ

 もう一度言うぞ・・・アチキは命を然に委ねておる

  まだ言足りぬか・・・残りの責めはアノ世で聞こう


己で生死を選ぶ事・・・おこがましい事だと思わぬか?


 黙っておっても時は来る・・・己で選ぶ事もあるまい
 

 その時まで丁寧に生きよ・・・二足の者よ
 

2009年01月31日 13:51  by 

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