思い出の選別
過ぎていく 時間をすべて
覚えていようとしても 多すぎて
記憶の箱からあふれて
消えて行ってしまう
だから 大切なものだけを入れておこうとしたら
今度は 君と僕との 大切なものが 違っていて
思い出が かみ合わなくなってしまった
君の話す僕との思い出は
僕の箱に入っている思い出と
ずいぶんと違っている
きっと
僕が君に話す思い出も
君にとっては
ずいぶんと 違っているんだろう
どうしたら思い出すべてを残しておける?
首をひねる僕に君がくれたのは 一冊の日記
君の手には同じものが もう一冊ある
どうやら、思い出の選別はもう必要ないようだ
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