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詩人たちの独り言

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始発



もう少し早く出会っていればと

君が言う





朝のホームは冷たくて

余計に君の温もりが愛おしい





遊び疲れたアナスイの香が

まだ僕の心を安心させている





いつものように電車は揺れて



いつもより青い景色が流れる



何も通らない道路に忙しい信号機



街灯の白い点りは薄くなっていく







冷たい僕の心の隙間に

静かな君の言葉が

ふわりと埋まっていく









いずれ君の駅に電車が止まり

朝陽が照らし出す







そして


何も言えずに


君の手が僕を離れていく










朝の空気に


アナスイの香は消えていく






握った手の温もりが


まだ残っている










白い月に見捨てられた




僕は迷い犬



2009年04月28日 09:14  by potun

コメント一覧 2件中、1~2件表示

  • ねえ
    「僕」が居るじゃないか
    ねえ
    「僕」を見てよ

    閉じ込められてたあなたよりもずっと

    空を知ってる
    自由を知ってる

    だから

    さあ
    「未来」ならもうすぐ来るよ
    生きていれる
    明日も同じ
    声の限りあなたへ叫ぼう

    2009年04月29日 15:42 by

  • 思い出せるのなら
    幸せかもしれないけれど。

    まだ そっと曇り空

    あのころのままで

    2009年04月28日 23:36 by