落し物箱の月
疲れていただけだよ
別に気にしなくて良い
ベットで寝転がり画鋲が刺さった天井を見た
少しはしゃいだだけだよ
特に心配なんて無いんだ
ケータイのかすかな光が僕の顔を映している
落し物箱に月が転がってる
太陽がない暗闇で
何にも輝くすべがなく震えているだけだった
たった一つぽっちの
願いをあげるとしたら
多分その願いを忘れることなんだ そうだろう?
誰も知らない街に
一つの風が吹いていて
過ぎ去るものは
もう二度と戻らないから
忘れないといけない
捨てないといけない
強くならないといけない
でも分からない
きっと駄目なんだろう
このまま寝入っても
朝は僕らを認めないくらい
白いカクテルを浴びせる
忘れないといけない
捨てないといけない
強くならないといけない
でもどうしよう
この目できっといつか見るだろう
世界の影とかすかな光を
そして決して触れられない虹の欠片を
だから怖くて だから怯えて
存在なんて見えなくて良い
例え暗い荒野の世界で素足を切っても
落し物箱で眠る僕たちは
黒い月を枕にして眠る
キミと一緒に笑う夢で泣いちゃった
心変われば 記憶が無くなれば
本当に忘れてしまうの
相変わらず暗い 出来損ないのお月さま
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皆さんにとっての月が知りたいです。
お月さまに関する詩を募集しております。
こんばんは
あら どうかしましたか
今宵のあなたは やけに哀しげ
しずまりかえった 遠くの街で
ひとりぽっち だからでしょうか
ふむ どうかしたのです
今宵のあなたは どうも不機嫌
雲のビロードも 煩わしいと
怒ったように 明かりを放つ
おや どうかしましたね
今宵のあなたは 妙にうれしそう
帰路も 夜露も 六等星も
ささやいてるよ 祝福を
こんばんは
こんばんは
今宵のあなたは
どんなわたし?
満ちて欠ける愛し君に
我が心内を曝したなら
今宵の露より凛と輝き
この頬を伝うのだろう
麗々とした君の横顔を
夜の雲が攫わぬように
ふと見上げては祈る。
ただ眺め
ただ祈り
ただ手を伸ばし
ただ崇め
あなたには何が見えますか
地上に道行く人影でしょうか
そでともこの世界の終期でしょうか
あなたにたずねたい事があるのです
あなたが誰か、聞きたいのではありません
あたしはいったい誰でしょうか
あなたは何を求めるのでしょうか
あたしの道を照らすわけを
あたしはいつまで歩いていくのか
いえ
聞きたいわけではありません
きっと答えなどありはしない
だから
ただこうして、
眺めてみるのです
手を伸ばしてみるのです
ただ
祈っているのです
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