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詩人たちの独り言

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梅雨空

雨脚は強く

  /わたくしは君を追い

雨脚は強く強く

  /わたくしは君を捕らえ

雨脚は強く強く強く

  /わたくしは君を抱いた。

ああ空は死んだ鼠の色に似て

  /君はしばらく黙したが

天を裂かぬ事には

  /やはり君は気まぐれに

青の端も覗かない。

  /わたくしの腕に爪を立て

雨脚は相変わらず強く

  /遠く遠く逃げて行く

雨が雨が雨がひたすらに

  /愛しい君の残した影は

踊り狂う様

今日も

  しなやかで

素晴らしく

      美しい。


2009年06月26日 04:04  by 

コメント一覧 2件中、1~2件表示

  • 薫子様、コメント有難う御座居ます。
    私も、中学生の頃から詩を書いてます。随分前の事なので書き記した紙は殆ど亡くしてしまいましたが、ふと詩の残骸に目をやると 懐かしくも恥ずかしい気になります。

    2009年06月27日 00:23 by

  • 素敵な詩ですね。
    描写穏やかで、彼女が爪を立てたってとこが好き。
    私も、詩は、大好きで銀色夏うさん、谷川俊太郎さんは特に天才肌だと思ってます。
    私も、中学、高校の頃詩を書いて、まだそれ取ってるよ。

    2009年06月26日 09:24 by 薫子