運命と穴
高い煙突から、煙が昇る。
彼女の肉を形作っていた粒子が、青い空へと昇ってゆく。
こうして万物は流転する。
そのうちに彼女は私の血の中を流れるかもしれない。
全ては大きな流れの中にある。
私とは、在って無いようなものか、と思う。
たまたま生まれた彼女は、
たまたまこれまで生きながらえて、
たまたまできた用事の途中、
たまたま穴に落ちたのだ。
運命とは、垂直にあいた、深い穴のようなものである。
ただ、堕ちてゆく。
2009年07月18日 11:35 by R.ogawa
産声をあげて
泣き叫んで
産まれてきた
僕らは望んでいた
新しい扉を開けることを
その力がないと
その希望がないと
産まれてはこれなかった
『出来てしまった』
それだけでは足りない
命を貰って生きていく
すべては無駄な事ではない
2009年08月05日 16:08 by potun
なぜ生きていくのか??
いいえ、
答えなんてないのです
生のあるものは皆、割り切って生きているのでしょう
だが
ただひとつ
人間だけ
ヒトだけ答えを求めたがる
答えが無いという事が
答えなのかもしれないのに
ほかに何がほしいというの
答えがあるのは
私達が作りだしたものだけ。
命あるものが作りだしたものにだけ「意味」がある。
私たちは出来てしまった産物
作り出したわけじゃない
出来てしまったものだから
いつか、煙となる
いつか、灰となる
誰かの記憶も、薄れていくよ
でも、生きる
なぜだと思う?
2009年07月23日 11:13 by potun
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