注目タグ

詩人たちの独り言

トピック詳細

熱帯夜

真夏の夜に夢を見たならばそれは酷く狂気的な妄想に似ている

星が青く燃えながら落下してゆき、月は雲を無作法に暴き凛々と金色に輝きながら、地上の憐れな死者を嘲笑うのだ

昨夜の蝉は短命を嘆き悲しみ自ら墜落死

今宵は鴉が赤い水溜まりで溺死

明日は誰ぞと、わたくしは、極彩色の血を廻らせながら眠る。

2009年08月12日 02:07  by 

コメント一覧 1件中、1~1件表示

  • 「熱帯夜」


    艶やかな 色彩 オレンジとホワイトの 
    Highway 彩られたカクテル光線
    アクセル踏んで 時を刻む

    車の窓を開けて ぬるい風を浴びる
    このまま僕ら どこへ行こう
    広くて狭い この世界の

    ただ踊るのさ 微熱の中
    汗ばんで 握る手が 暑い夜に
    闇に吊るされた 満月の下
    黒髪に隠された その顔を見せて


    CD入れて 当たり障りない詩が流れる
    つられて歌った シートは窮屈で
    キミは体をうねらせていた

    パーキングエリアで ジュースを買おう
    体を冷やしたら 眠ればいい
    灰色の道は まだ続いてる

    愛しているよ 微熱の中
    例え 握る手が 冷たくなっても
    夢にうなされて 泣いた夜は
    そっと 熱に身を委ねれば良いのさ


    ただ踊るのさ 微熱の中
    汗ばんで 握る手が 暑い夜に
    闇に吊るされた 満月の下
    黒髪に隠された その顔を見せて

    行方も知らない 微熱の中
    寂しく口開いた トンネルを抜けて
    未明の空に 右手かざした
    僕らは 二人揃って 笑っていた

    2009年08月12日 06:25 by