あの子
いつだったっけ、手紙をくれたんだ
出会ってまだ、幾つかもたってない時
あの手紙がね、ひょっこり出てきたよ
久しぶりに読んでみて、あの子の笑顔が浮かんできたよ
顔を思い出すとき、いつもあの子は笑顔なんだよ
ぱっ、て花が咲くみたいに笑うんだよ
ころころっ、て鈴が鳴るみたいに笑うんだよ
さららっ、て気持がいい風が吹いたように笑うんだよ
ねぇ、もう一度笑って
いつだったっけ、写真を撮ったんだ
たまたまフイルムが余ってて、たまたまそこにあの子が居たんだ
あの写真がね、ひょっこり出てきたよ
撮った自分でも忘れたけれど、写真の中のあの子はやっぱり笑っていたよ
顔を思い出すとき、いつもあの子は笑顔なんだよ
ぱっ、て花が咲くみたいに笑うんだよ
ころころっ、て鈴が鳴るみたいに笑うんだよ
さららっ、て気持がいい風が吹いたように笑うんだよ
ねぇ、もう一度笑って
あの日
なんでもない、いつもと変わらない日だと思ってた
廊下で久しぶりに学校に来たあの子を見て、少し嬉しくなった
学校が終って、さようならをして
その日は早めに帰ったよ、友人と喧嘩をしてたからね
次の日から、もぅあの子とは会えなくなった
二度と、会えなくなった
顔を思い出すとき、いつもあの子は笑顔なんだよ
ぱっ、て花が咲くみたいに笑うんだよ
ころころっ、て鈴が鳴るみたいに笑うんだよ
さららっ、て気持がいい風が吹いたように笑うんだよ
ねぇ、もう一度笑って
ねぇ、もう一度笑って
3月に亡くなった、友人のことを思い出して書いた詩です。
なんだかまだ実感が湧かなくって、きちんと友人の死を受け入れられません。
鬱だった友人が、どうして命を失ったのかは、私たちクラスメイトには説明されていません。
どうしても、自殺じゃないって信じたかったけれど、暗黙の了解として彼女の『自殺』は広まっていって・・・。
たぶんそれが真実です。
初めは私には、自殺なんて、なんであの子が?としか思えなかったけれど、
自分も同じように鬱になって、『ぁぁ、もぅ疲れた。死にたい』と思ったときに、彼女が今までどんなに辛かったんだろうか、っ て言うのが(なんとなく)分かりました
こんな辛い(ある意味では誘惑)と戦ってたんだね、と思いました。
もぅ一度、会いたい。今の私と会ってほしい・・・。そんなことを思ってました
その 微笑に 逢いたくて
何時だって名前を呼ぶの
記憶の中で 生き続ける
その 柔らかな価値観の中
直ぐに帰ってくるからと
返した踵 そのままで
今に 至り
気持ちは
宙ぶらりんなまま
虚空を 描く
記憶の中で 生き続けるの
あの微笑と
柔らかな 声
低く響いて名前を呼ぶの
耳に焼きつくあの言葉
今もなお
健在
忘れない
忘れることなんて 出来やしない
このココロ
在る 限り
ずっと
2007年09月18日 23:40 by 莢
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