セピア色のオルゴール
過ぎ去ってゆく君に、恋をした。
君と過ごした時間は、川の流れるがごとく過ぎてしまうけれど、
君との思い出は、いつまでも色褪せないで。
美しい音色を奏でるオルゴール その中に大事に大事にとっておくよ。
「またね」と微笑む君に、私はいつまでも縋るばかり、
別れは避けられぬものと、わかっていたのに。
いつもいつもいつまでも、ずっと共に居たいと
叶わないのに、願ってしまう。
叶わぬからこそ、願ってしまう。
さよなら、さよなら、別れを告げる鳥が飛ぶ。
ああ、君たちも、何処かへ帰ってゆくんだね。
思い出は色褪せることなく。
もしこの思いがセピア色の向こうに行ってしまっても、
またいつの日か、新しい色を重ねて。
主を失ったオルゴールは それでもひとり、鳴り続け。
ずっとずっと、待っているよ
いつかまた 絶対に逢う日が来るから
その日まで、君との時間は心の奥に
心の底のオルゴール
それは何時しか 鳴りやんだ
2009年08月31日 11:30 by 朧陽炎
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